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ディスク6
ナガサキ 8月10日〜8月14日(約77分)
ディスク 6 を通して聞く
※マッキントッシュパソコンでは通してお聞きいただけない場合があります。
MC17
8月10日未明 長崎
証言227
夜のしじまを破って、地虫が鳴いて
証言228
この両手を、今でも見つめる時がある
証言229
立木が燃えていると思ったんです
証言230
お粥を食べる元気もない
証言231
拝むようにして御体に火をつけました
証言232
死体を、のけては飲み、のけては飲み
証言233
黄鼻、赤鼻、青鼻。そして鉄筋
証言234
動物も人間も死ぬ場所はいっしょ
証言235
焼け爛れた猫がペロペロ
証言236
同じその信仰を持つ者が
証言237
焼くとやもん、本当見ちゃおられん
証言238
体内からへその緒が続いたまま
証言239
ちょうど兎の皮剥いだ通りです
証言240
「ブーッ」っていうたとき振り返り
証言241
『お母さん』と言う言葉で、娘と…
証言242
『熱くなったよー』、でもどうしようも
証言243
自分で焼いて、茶碗に骨を入れて
証言244
どなたのかお骨を少しいただいて
証言245
お骨を拾わんと死亡証明が…
証言246
死ぬまでやっぱり食うとが主
証言247
まだあちこちで炎が見える
証言248
虫が生きているのに、虫だったら
MC18
8月11日から14日まで 長崎
証言249
口を開けて、歯を調べとるんですね
証言250
阿鼻叫喚というか生き地獄というか
証言251
通ると、音が聞こえるのか、何か感じるのか
証言252
やっぱり自分に祟りがきたんじゃ
証言253
殺してあげなきゃならない
証言254
横っ腹から赤ん坊のひっと出で
証言255
一寸ずつでも五分ずつでも
証言256
4日経っても、死骸はそのまま
証言257
死体のね、口を開けて歩きました
証言258
一番苦しい思いしてるでしょうなぁ、圧死だから
証言259
妊婦が、爆風によって、子供を露出
証言260
軽油なんかを掛けて、だいぶ焼きました
証言261
ひもじいやつは食べていいよって言って
証言262
『あっ、ほんなら、まだ燃やされん』
証言263
脳を鳶口で出すとかね、腸をね、鳶口でね
証言264
そん中にザクッとスコップですくって
証言265
刑務所の死体が、あれが、まー、3日位
証言266
まるで、鰯か魚を引きずるようにして
証言267
雷、ピンセットからなんから置いて逃げ
証言268
住むところは、駅、それから野原
証言269
絵描きとして生まれて、こんな凄惨な場所を
証言270
これで自分の家で治療してくれ
証言271
嘘っぱちかもしれんけれども
MC19
半日早く戦争が終わることを知った人々
証言272
一睡もしませんでした。誰も
MC20
同じ夜、佐賀県のある町で
証言273
ダリアの花を一本。せめての野辺送り