MC13同じ時刻、爆心地の西側 証言187校門まで行って、帰って 証言188なにも感情が…
証言189家の中から『助けてくれ』 証言190虫の息で『やられた』 証言191火が回って来たよ、念仏唱えてね
証言192死体を踏まにゃ、通られんと 証言193とにかく皮膚がねボロンと落こっちゃう 証言194走る度にポトポトポトポト
証言195そうねおじさん、今取れないね MC14国鉄救援列車を巡る動き 証言196座席までご自分で足を運ぶことさえ
証言197そういう人を踏み台にして我先に 証言198郵便配達の人、立ったなり死んどる 証言199生ぬるい血が口の中に…
証言200半殺しにされた豚のように 証言201「民衆の迷信」が殺しましたね 証言202両手両足を犬のようにこう、揃えて
証言203呼吸する度にジリジリジャリジャリ MC15長崎駅と周辺、旧市内地区 証言204構内にある客貨車も自然に発火
証言205あの辺はもうむちゃくちゃですたい 証言206県庁の火を元に、高台が全部やられて 証言207何言うか貴様、帝国海軍ぞ
証言208ヤマモトも、名前ば言わんと分からん MC16旧市内地区から爆心地へ 証言209また国のために働きます、助けて
証言210とにかく阿鼻叫喚 証言211何千人という老幼男女の呻き声は 証言212両手を道路の方にやってね
証言213よほどの力持ちが上と下と持って 証言214敵機が去れば、また走り 証言215ヨブの言葉を思い出し
証言216もう、祈りも何にも忘れました 証言217両脇に捕虜達は座り。…冬瓜。 証言218赤ちゃんを忘れた
証言219撃って行くもんだから、今度は死骸の下に入り込む 証言220燃えにくいのは、肋骨の中、頭蓋骨 証言221ゴロゴロっていうて、もうそれまで
証言222瞳孔が開いておったら、 証言223いま焼けてるんだろうかねー 証言224子を探し、飛びつく訳ですね、私に。
証言225生き残ってる者は、これだけじゃないか 証言226まだ分かります、情景が。