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証言198 | 8月9日 昼過ぎ | 郵便配達の人、立ったなり死んどる | 当時47歳 |
道ノ尾(地名)には、機関車のすぐ後ろには、炭車〈がありますね。
その炭車〈(石炭車)の上でも、もう、包帯を巻いた
負傷の人がいっぱい乗っとるんですね。
そして列車もみんな包帯を巻いた怪我〈した人が乗っとる訳〈です。
こりゃ、自分の家内〈にしろ子供が居〈りゃせんじゃろうかと思ったけれども、
まず自分の家に帰ってみようと、思うて、線路…。
線路際〈にみんなゴロゴロゴロゴロ死骸〈があり、
包帯を巻いとる人が居るし、『助けてくれ』とおらびよる人もあるし、
人がもう、線路でも通れん位に人がゴロゴロ転んどるわけですたいね。
それを飛び越して、今の大橋〈の鉄橋の所まで来たところが、
鉄橋の枕木が煙を出して燃えとるわけです。
今度は橋渡ってしょう(行こう)と思うたら、橋の上には郵便配達の人が、
目の玉がダラーっと下がって立ったなり死んどるわけですたいね。
言語道断〈じゃと思うて…。