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証言193 | 8月9日 | とにかく皮膚がねボロンと落こっちゃう | 当時15歳 |
あんな火傷っていうの私、それまで見たことはありませんでしたね。
とにかく皮膚がね、約1cm位の厚さ、ボロンと落こっちゃうんですね。
結局、中の真っ赤な肉が出てきているんだね、
それに、血管が走った、そういう状態がもろに見える。
左側に回ると左側は何でもない、と。ですから身体半面やられた人もいるし、
後ろからやられた人もいる。その、受けた状態の、立場に応じてですね、
いろいろな角度の罹災者〈がいたわけですね。全て火傷〈なんです。
恐〈らく戸外〈にいた人たちと思うんですね。
そういう人たちが、結局手当してもらえない訳〈です。
手当する方法が分〈からないような状態ですね。医者の(方たち)が。
ただ火傷〈にマーキュリー塗ってるんですから、
綿もなければ、なんにもない時代ですからね。
それをつけると、今度は、それからじゅくじゅくじゅくじゅく、
いっぺんでぐしゃぐしゃになっちゃいますわね。
もの凄〈い悪臭を放ちますしね。
それがねぇ、5人や10人でしたら話は分〈かるんです。
校庭一杯ですからね。何百人いたでしょう。
もう、ちょっと言葉では言い尽くせませんね。