MC011945年8月5日 夜 広島 証言001流れ星がヨー流れるんです MC0210代最後の夜でした
証言002流れ星がヨー流れるんです MC038月6日未明 広島 証言003まるで死んだような静けさでした
証言004星が綺麗な冴え冴えとした夜 証言005なして今日に限って後を追う 証言006ネズミが居ないねー
証言007一番悪い時に生まれてね 証言008今日はあなたの身代わりよ 証言009行ったから、私、助かりました。
証言010丁度地下道の真ん中へ行ったときに MC04午前8時15分 証言011アーこれは広島の火薬庫が爆発した
証言012静かなものじゃったですね、あの瞬間は 証言013太陽が、笠を着た様な状態から膨れて 証言014陽炎の様に踊るんですよ、光が
証言015何とも云われない、雲だった 証言016広島市の泣き声 証言017ジュルジュルニ ナッテ 皮ガ燃エテ
証言018友達がズルッと皮が剥け。自分はと… 証言019いよいよワシャ死んだんじゃ… 証言020静かな「死の街」
証言021竜巻になってビューッと巻い上がる 証言022半裸体になって人が次々次々 証言023『あなた誰?』って云ってもわからん
証言024それ剥いちゃいけん 証言025よっちゃんだったんか! 証言026持ち上がらないんですよ、女の力では
証言027這うて、立って、転げて 証言028震いよるんです、そのこと考えると 証言029死んどる者を背負うて
証言030逃げ道が絶たれますよー 証言031しかも青い松の葉っぱが燃えとる 証言032そんな自分の身体に気が付かないで
証言033小母さんよりはもっと助ける人が 証言034女の子か男の子か…、声聞いて 証言035貸してくれ云うたって見た目がね
証言036広島全部、半分がね、太陽に見えた 証言037南無阿弥陀仏 MC05同盟通信広島支局の避難先にて
証言038ボツになろうと、本当の事を 証言039歩ける人でもそれ程までにひどい状態 証言040初めて怒りが燃え上がって来た
証言041水、肩へ足かけてもぎ取った 証言042赤ん坊はまだ母親の死んだのは知らないで 証言043川ん中が埋まってしまって
証言044むしろ、助かってる事が不思議 証言045そこが塞がれたら逃げ場所が無いんです 証言0465人に1人位は血だるま
証言047生き残りが下で地底で泣き叫ぶ 証言048『行宗、切ってくれ!』と云う訳ですよ 証言049私、死ぬから、アナタ逃げてくれ!
証言050自分の身を救うより他には手がない 証言051ボクは戦場で後を追うから、 証言052サダコが来たよ、お父さん。
証言053消防も、巡査も、軍隊も、 証言054一歩逃げては振り返り 証言055生霊二十万、ことごとく鬼となる
証言056呉鎮守府部隊会議