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証言001
8月5日 夜
流れ星がヨー流れるんです
当時19歳
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原爆が落ちる前の晩ですね、私、呉から帰りましたんです。
寄宿舎へ向けて。
丁度
〈
ちょうど
〉
私が勤めていた検察庁の検事の方に、広島駅でお会いしたんです。
その方が、今夜はどうも様子が悪いから、
君を寄宿舎まで送っていってあげるって、駅から、
宿舎まで送って下さったんです。本間検事というのがね。
その時、どうもおかしい、そして流れ星がヨー流れるんです、前の晩にね。
特に、その検事が、何となしに
『今夜は不気味な、おかしいおかしい』と
云っておられた事が、未だに印象に残ってネ…