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証言003
8月6日 あかつき
まるで死んだような静けさでした
当時33歳
ぼくは
望楼勤務
〈
ぼうろうきんむ
〉
しましてね、
それから、その夜は非常に星空のきれいな空でして、
島々が
霞
〈
かす
〉
んでかすかに見える
訳
〈
わけ
〉
です。
アー、こんだ、なんだな、日曜になったらまた、オヤジと一緒に
「釣り」なっと出かけようかということでね、
考えたとこもありますしね。
そりゃもう
灯火管制
〈
とうかかんせい
〉
ですから、もう真っ暗ですよ、
それは、物音一つしない、まるで死んだような静けさでしたねぇ、うーん。