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証言043 | 8月6日 | 川ん中が埋まってしまって | 当時31歳 |
黒く焼けた人達、真っ黒い丸坊主になったのが、
皮ぶら下げて、手の皮が、丁度ブラブラっと身体に下がってる。
それが列をなして逃げたんじゃないですかね。
その逃げる途中、川が二つありました。
橋が一カ所燃えてたんです。怖がって、皆、川へ入る。
川へ入るもんだから、途中で皆、歩けん様になるんですね、
水の中に入った為に、だから川ん中が、
何かもう埋まってましたね、広い天満川〈が。
それから、道路の縁に水槽と防空壕〈が掘ってあった。
水槽の中へ、ちょっと水を飲もう思うんでしょうな、
水槽…立ったままでね、顔だけ突っ込んで死んでる。
行きよる人は、水の中に手をつけたり顔にかけよる、
そうすると水…、そのままポッと首を突っ込んでしまう。
そんなんが一つの水槽に数人居る。
道端に防空壕〈掘ってたもんだから、防空壕〈の中に足をとられてコケるんです。
いっぺんコケるとダメになる。動かん。
目だけ上げて、真っ黒いやら、皆、一杯になっとる。コケるともうダメ。