証言057皮膚の焼けた皮がみんなぺったり手に 証言0585人、7人、10人ちゅうように飛び込んじゃもう 証言059私は鬼じゃないかと、聞いてあげれば
証言060『お姉ちゃん』て飛びついて来た妹 証言061死んでおった人間がむっくり 証言062中が見え「ぶくぶく」しよる
証言063橋が燃えよんですよね、橋が 証言064逆ナイアガラの炎が天に向かって 証言065娘さんが真っ裸で半狂乱の状態で
証言066羊みたいにゾロゾロと 証言067肉の塊のようなものを持って 証言068それでもまだ生きてるわけですよね
証言069一尺位の棒切れが目へスポッと 証言070この世でこんな様なことが 証言071あの8月6日の暑さいうたら
証言072連れてっても、赤チンぐらい 証言073地獄の収容所、水だけが看病 証言074これは気違い病院がやられた?
証言075気が立ってると駆けれますね 証言076よく魚の湯引きいうのがあるでしょ 証言077厳しいですなぁ。医者としては
証言078『いや上官をどうぞ先に』 証言079鼻の下のほうに眼球がぶら下がり 証言080臍、ヘソで分かったのよ
証言081助けの神さん 証言082♪今こそ筆を投げ捨てて 証言083まるで外人を見るようでした
証言084仇は先生がとってやるから 証言085夜明けによけい死んだですよ。 証言086こんなんだったら、水を
証言087みんな「勝利の日まで」を歌ってね 証言088『死んでもいいけん飲ましてくれ』 証言089石垣へ寄っかかり、野宿
証言090みんな死んだんですよ、はい。 証言091悪い子する子じゃったら放っとくよ 証言092母の魂が私の方へ来たんじゃないか