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証言069 | 8月6日 | 一尺位の棒切れが目へスポッと | 当時41歳 |
若い17〜8の娘さんがね、真っ裸でね、
目へもってって、一尺位の棒切れがね、目へスポッと刺さったままで、
どんどんどんどん歩いて行ったのを憶えてますよ。
あれを見てね、平の権五郎景正〈がね、自分の目に矢が立ったままでね、
相手を切り伏〈せたとか何とかいうような軍記〈物語がありますわ、
ずいぶん法螺〈だなぁと、読んだときは思いますよね。思っとる。
ところが気が立っとる時は、あの娘さんが
あの長い棒切れを目に突き刺さったままでね、
どんどんどんどん歩いて行っとる姿を見て、
はーやっぱりあの平〈の権五郎景正〈の話ってのは事実だなと。