あのいっぺんの爆風〈ばくふう〉で崩〈くず〉れてしまった。
もう一家全滅した家も沢山〈たくさん〉あるんですよ。
知ってるんですよ。誰も残っていない。死んだ人はさぞ辛〈つら〉かろう。

もう、わけも分〈わ〉からずに爆風〈ばくふう〉で吹き飛ばされて死んでしまった人。
熱線で焼け死んでしまった人。
この人たちの御霊〈みたま〉を報いるためには、生き残っている私たちが、
被爆の実相〈じっそう〉をみんなに伝えながら、
再びこの戦争を繰り返してはならんと。

私の生きとるうちに出来〈でき〉るか出来〈でき〉んか分〈わ〉からんけれども…。
私のこの話が役に立つか分〈わ〉からんけれども…、ひとつ役立ててください、
そして戦争反対に協力してください。



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