被爆者の声400

<body><a href="../index.html">HOME</a><br><table summary="証言377"><tr><td class="testi">証言377</td><td class="date">ことば</td><td class="i_midasi">犬でもいいから元気な身体</td><td class="age">当時20歳</td></tr></table><div class="large">生きていてよかったなあ、<br>いう<span class="small">（思いは）</span>、そんなにないね、私。<br>あの、早く言えばね、「わが青春に悔いなし」というように、<br>悔いがない、いうことはないもん、私は。いつもこの世に。<br><br>『今度生まれ変わった時は健康な身体になりたい』それしかないもの。<br>だから私はそんなに生きてよかったとはひとつも思ってない。<br><br>ほんと、この間も話したんですよ、『今度生まれ変わるときは、<br>生まれてくる時は犬でもいいから元気な身体に生まれてきたい』<br>て言ったんです。<br><span class="small">（そしたら）</span>お母さんが、『犬じゃったらね、飼い主が悪かったら<br>どんな境遇になるかもわからない』て言われたんですけど。<br><br>私はね、浮浪みたいなかっても<span class="small">（浮浪者みたいであっても）</span><br>いいから健康な身体に生まれたい、犬でもいいから、私。<br>だから生きていてよかったとは思わない。</div></body>