被爆者の声395

<body><a href="../index.html">HOME</a><br><table summary="証言372"><tr><td class="testi">証言372</td><td class="date">ことば</td><td class="i_midasi">試練を耐え忍んでいくことによって</td><td class="age">当時48歳</td></tr></table><table summary="背景画像あり"><tr><td class="bg" background="../photo/img929.jpg"><div class="large">私どもカトリックというものは三百年の間もですね、<br>いろんな弾圧を受けながらも、やはりほんと神様というものを<br>本当に心から認めておったればこそ、地下に潜ったり、<br>そしてずっとその信仰を守り続け、その間、神父さまがおるじゃなし、<br>何の教えも聞くじゃなかったけど、<br>その「<ruby>魂<rp>〈<rt>たましい<rp>〉</ruby>から<ruby>魂<rp>〈<rt>たましい<rp>〉</ruby>に受け継がれたその神様の愛」というものは<br>ずっと続いておっただろうと思うんですよね。<br><br>そして耐え<ruby>忍<rp>〈<rt>しの<rp>〉</ruby>んで、どうやらこう普通の暮らしができるようになった時に<br>またこうして大きな試練を受けたということ、<br>しかもそれがまた私たちの<ruby>浦上<rp>〈<rt>うらかみ<rp>〉</ruby>にまた下されたと言うこと、<br>これは私はね、やっぱり大きなお恵みを神様がくださった。<br><br>そうした私達が大きな試練というかお恵みというか、<br>それを受けてそれを耐え<ruby>忍<rp>〈<rt>しの<rp>〉</ruby>んでいくことによって、<br>世界の平和がほんとに達成されるとなれば、<br>ほんとに死んだ方たちも「<ruby>以<rp>〈<rt>も<rp>〉</ruby>って<ruby>瞑<rp>〈<rt>めい<rp>〉</ruby>すべし」と<br>申しましょうか、本当に天国でね、『ああ、よかった』と<br>お思いになってくださっているんだろうと思うんですよね。<br>信仰者の気持ちとしては、そういうところでございますよ。</div></td></tr></table></body>