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証言369
直後の情景
二十五年経ちましたけど、
当時34歳
二人は火の下で、四つの女の子と十二
(歳)
の長男は
声がしてて、救い出せませんしね。
下敷きでもう火が回って焼けましたんですね。
二十五年経ちましたけど、こうやってお話ししますと
本当に今のことのような気がしましてね。
『原爆忌 母呼ぶ声の 耳になほ』
『逆縁の 墓参の道の 冬菜畑』
『薫風や 吾原子野に 佇ち尽くす』
『幾仏と 問はる悲しみ 広島忌』
『広島の 懐古の冬の 海凪ぎて』
『追憶の 秋潮満ち来 被爆の地』
『句のありて 生き得し月日 広島忌』
すみこです。