鏡を見たがっても、母も妹も、どうしても見せてくれないんです。 どうして見せてくれないんだろうかと思って、 一度、歩けるようになったときに、 洗面所のところ行って、自分の姿を見た時に、 これが自分と思わなくて、 誰か後ろに男の方がいらして映っているんだろうかと振り向いたら、 自分だけだったもんですから、 もうびっくりて気絶したということもございました。
髪は禿げてしまって、全部抜けてしまって、 顔は赤くなってしまって引きつって、 ケロイドが出来まして、それこそ見られる姿じゃなかったんですね。 その時は、やっぱり、言葉でこう… 言い表わすことができないようなショックを受けたですけど。
今になって考えると、よくあの時自殺しなかったなぁという気がします。 こう、あまり小さいことですけど、やっぱり、女性ってのは、 顔がおかしくなるってことは辛〈いことでございます。 |