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証言322 | 8月16日以降 | 濡れて死ねるものなら | 当時14歳 |
雨が降りますともう、
またそして雨が多かったもんですからね、
掘っ立て小屋言っても、なんですか…材木の、
残った材木を立てかけたような
もうそれこそ人の住むような家じゃなかったものですから。
上からの、崖からの流れてくる水と、
下水がもう掘ってませんでしたからね、
埋まってしまってますもんですから、排水ができなかったせいと、
とにかく、こうもり傘一本で、おばあちゃんと妹と3人ですね
本当にずぶ濡れになって夜明かしした日もありました。
夜が明けたら、夜具もびしょびしょだし、
下駄はぷかぷか浮いてるしですね。
もう本当に濡れて死ねるものなら、
このまま3人息が切れるといいがなって
夜を明かした日がありました。