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証言314 | 8月16日以降 | 馬の脂、柿の葉っぱ、スルメ、山桃の皮 | 当時15歳 |
座敷に蚊帳を吊って、寝せてもらったまんまですたい。
もう、足は腐〈るし、蛆〈は湧くしですねぇ。
私のすぐ(下の)妹になるのが、5歳か6歳かやったですけど、
『兄ちは臭か、兄ちは臭か』って
座敷には全然来なかったんでよ。
自分では、その、臭いはせんとですけどねぇ。
それで、私がやっぱり治ったのは、
はじめ、あの、「馬の脂がよか」とか言うて、
その、馬の脂を付けてくれたり、なんかしてたんですけど、
そんなのも、もう範囲が広いもんだからですね、間に合わんし、
それから、「枇杷〈の腐〈れがいいだろう」。
まぁ「茂木枇杷〈」俗に言う。あれの腐〈ったのがいい
ということも聞いて、それもしましたねぇ。
「柿の葉っぱ」と、「スルメ」と煎じて飲んだり、
「柚子〈」と、「スルメ」と煎じて飲んだり、いろいろしました。
しかし、いちばん飲みにくかのは、山桃の皮が一番が飲みにくかです。
わたしゃ飲みきらんやったですたい。
もう、苦かうえに、「イリイリ、イリイリ」口がイラつく訳〈ですよね、
これだけは、私は飲みきらずに吐〈き出したですけどね。
(それから)、酢、酢も、(あれも吐〈きましたね)。
(近所の)おばさんが、荒療治ばっかしてくれてからもう、
あのう、ガーゼをこう、してるんですね、薬を付けて。
そうするとその、「バリーッ」と剥〈ぐんですよね、
『あいたー』って泣くでしょ、『なんが痛か、かー』って怒られて、
見てみるともう、真っ赤に、膿〈のようになんのが
いっぱい出よったですね。