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証言309 | 8月16日以降 | 敬虔な、静かな、闘病生活 | 当時28歳 |
今になって思いますと、
(カソリック信者が多い)浦上地区の方が
大半だったせいなのか知れませんけれども、
騒いだり暴れたりというような患者の方は、
殆〈ど居られなかったですねぇ。
やはり、朝夕必ず食事の前には敬虔〈な祈りを捧げるとか、
原爆の洗礼を受けたこと自身を
自分に対する試練と云う風にお考えになってて、非常に、
まぁ敬虔〈な、静かな、闘病生活と云いますか、
そういうことをやってる方の方が多かったんじゃないかと…。
夜回りに廻りましても、なんか気味が悪いくらい静かな病室でしたねぇ。
勿論〈、あのぉ〜、呻〈き声と云いますか、
苦〈しさのために泣くとか呻〈くとか云う声はありますけれども、
それもその、耐えて耐えて耐えてるんだけれどもどうしても声が出る、
という風な感じの声ですねぇ。
従順〈で、医者の言うこと、看護婦の言う事、非常に忠実に、
非常におとなしく言われた通り聞いてくださった患者の方が
大半だったようですねぇ。