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証言301 | 8月15日以降・時期不明 | 『あ、あれがもう死んじゃった』 | 当時26歳 |
『お水ちょうだい、助けてちょうだい、
お水ちょうだい、痛いよー、痛いよー』言うてね。
毎日、毎晩、その呻き声ばっかりなんですわ。
で、もう、酷〈い人なんかどうしようもない。
お医者さんも手のくだしようがないような人もたくさんありましたね。
で、ぼつぼつぼつぼつ亡くなって行きました。
その時には『お母さーん、お母さーん』言うてね、言う人もあるし、
みんなが先生、先生言うとったもんですから
『先生ありがと、先生ありがと、先生ありがと』言ってね、
亡くなっていった子もおります。
それからあの『お水が欲しいのよ、お水が欲しいの、
死んでもいいからお水くれ』言う人ね。
その人なんかもう、間無しに死ぬる人なんです。
考えてみりゃ死にましたけどね。
そういう人に、あの、綿につけてちょっと含ましてあげたりね。
それからね、決まって、あの、誰か亡くなるとね、
あの『あ、あれがもう死んじゃった』言ってね、
その周りの人が言うんですわ。
そうすると決まって、あの、また近いうちに亡くなるの。
人が死んでいくと周りの人ものすごく寂しいんだろうなあ
いうような感じ抱いたですね。