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証言295 | 8月下旬〜9月上旬位 | 造血臓器に非常な変化 | 当時34歳 |
身体にぜんぜん、あのう、火傷もない、
ところが開けてみると脾臓〈はほんとにくにゃーっとなっとる。
ようするに萎縮〈しておりますね、肝臓〈も萎縮〈しとる。
それから骨髄〈でもどろーっとした泥のような泥状のね、
当時、初めは黄色髄〈の、黄色髄〈というよりもどろどろですよね。
そういうふうな造血〈臓器に非常な変化がきとると。
まあ、そういうことから考えるとね、放射能によるものに間違いないと。
顕微鏡的にはね、毛はあるんですよ。
まあ肉眼でも毛があるんです。
ところがね、毛根がやられとるんです、もう既に。
毛根がやられとることと汗腺、
汗の出るね、あれ、みなやられとるんですよ。
表面から見てもわかんないです、火傷〈がなくっても。
それから、まあ、あの、睾丸〈のですね、睾丸〈の、
あのほんとならひっぱれば糸のように引くですがね、
粘着性があって、そういうものもない。
ようするに萎縮してしもうとるんですよね。
したがって、あの当時熱が出て、そして下痢をするというのが、
その後すぐおこりましたからね。
汗が出ない、普通熱が高く出ると汗をかいて熱がちっとでも下がる。
汗を出そうにも汗腺がやられとるですよね、それが中間期になってくる。
それからだんだん脾臓〈がむしろ逆に大きくなってくる、赤くね。
それから骨髄〈でもどろどろのようなんがむしろ、
あの、大人になると普通黄色髄〈になるんですが、
黄色髄〈どろどろのようになっとる。
それが中間期以降になると赤色髄〈になると、
ようするにそこまで生きた人はなんとかあの造血〈機能を発揮しよる。
それが逆に今度は白血病的に白血球がどんどん増えるというような、
まあ時期によってうーんと。