被爆者の人々と山道で出会い、
人間とは思われぬ程の、痛ましい有様ありさまを。
励ましの言葉をかけて走り続け、次々と敵機が上空に来る時は、
畑の中にうちせて、敵機が去れば、また走り、

やっと浦上うらかみ神学校しんがっこういた、時は何人かの子供や
女子の死体が横たわり、いずれも火傷やけどの死体ばかり、

その時はすでに浦上うらかみ刑務所の森が、
しかも、かしの大木が盛んに燃える、燃えていましたが。
ここまで来た以上、

長崎カトリック神学院標識 伊藤明彦 撮影 長崎刑務所の廃墟(小川虎彦 撮影/長崎原爆資料館 所蔵) 

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