HOME
証言173 | 8月9日 夕近く | 首のない赤ちゃんに『泣くなよ』 | 当時23歳 |
…そして、行き交う人を見れば、…全裸の人も居るですもんね。
そして、こう、皮が腰までぶら下がっちょっとのね。
浦上の方から、こう、走ってくる人たちの姿を見る。
これが新型爆弾じゃなかろうか、とその時はじめて思うたですね。
いちばん記憶に残ったのは、その、首のない赤ちゃんをからって(背負〈って)、
自分もすでに、まぁ全裸にはなっちょらんですけど、
前の方だけしかなかったですけども。
それでも、『泣くなよ、泣くなよ』言うてですね、
と言うて走る人の姿を見たとき。
本当に、戦争というのがむごたらしいもんなあと、
本当にそん時感じたですね。