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証言159 | 8月9日 1時間後位? | すでに腰から下の感覚がなく | 当時16歳 |
正気付いて、そして辺りをこう見回したんですね。
すると、巨大な鉄骨が飴〈のように曲がって、
その下敷きにわたしがなっている訳〈ですよ。
立ち上がろうとしたところがですね、
頭と足がぴったり、くっついてしまって、お腹も足もついている訳〈ですね。
丁度〈あのぉ、海老〈のように曲がっている訳〈なんですよ。
そして、背中から頭にかけて、鉄骨が落っこちてきている訳〈なんですね。
それでその、もがこうにももがききれない訳〈ですよ。
それで『助けてー』とおめいた訳〈なんですけれどね。
シーンとした中で、本館から若い女の人が出て来て、
少し梁〈に隙間〈があったんですね。
その隙間〈の中にその女の方が、四つん這〈いに入り込んで、
両肩でその鉄骨を持ち上げて下さったんですよ。
それで、そこから私は救い出されて、一応立たされた訳〈ですね。
ところがもう、その時すでに、腰から下の感覚がなくて…