2階からごそっとくずれ落ちて、その中に女子挺身隊じょしていしんたいの連中が
100人ぐらいは居るんですけん。
そいが、わいわいその中で、みな狂いおった。
そいから、そのエンジンをいっぱい吹かして…
その、泣きさけぶ…。火が少しずつ回りだしたんです。
正味10分でしょうね、エンジンを全開させて、もういっぱい吹かして…
ホースで、一人ですけん、水をかけようもなにもないし。
そいから、かけたんですよ。エンジンは全開して吹かしよる、
あわてちょる。一人でするもんじゃからもう、すぐ真っ赤になって
エンジンは、もう、止まってしもうたですたい。
オイルも悪いもんですけんね。

ところが一人、女の子がH鋼のはりに手首だけ下敷きになって…。
一人飛び出しちょったのが居った。それからそれを、手首を切って、
可哀想かわいそうだと思ったけど、のこぎりで切って、それで出して、
止血をして『早くここを逃れなさい』と。

被爆者の絵・崩れた工場の下敷になっている少女たち(長崎原爆資料館 所蔵) 

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