もう、工場の中じゃけど、真っ暗すみですよ。
炸裂さくれつした)瞬間、ビーン…頭がジーンとなってもう耳がチーンと
なんかガーンってたたかれたのと同然ですね。
そして、最初受けて、うわ爆弾だと思うたんじゃけども、
なんだって思いよる最中に今度はもう、タッタッ、爆風ばくふうっていうですかね、
もう四つんいなっとっても突っ張っておりきらんぐらい強かったんですよ。
そして3回か4回ぐらい、やっぱ波状的に来たですね、爆風ばくふうが。
突っ張っとっても、グッググッグ背中から爆風ばくふうで押されて。

そしてして、白う窓んところがボヤっーっと見える。
そいでそっちに行こうにも結局バラバラになっとるから、
上のトタンなんかが落ちて重なっとるとばですね…
歩けんわけですよ。そいでもう、泳いで行ったのかって
行ったのか、そこまで無我夢中で窓際まで行ったとです。

窓から飛び越して出たところが、2〜3人。あっち1人、こっち1人。
トタンが結局爆風ばくふうでボーッと上に上がっとるわけですね。
それが降りて来る、直接サーッと降りて来る、ちょうど
肩んところから腰まで、口があいとるぐらい切れとったです。
血はトット流れよるわけですよ。その中を今度はもう、
目ん玉は結局飛び出たら、こう下がるんですね、この辺まで。
ぶらーっと下がっとるわけだ、こう引っ込んでね。

そして、女の髪の毛は真っ縦に立っとる。全部。
結局、えずくて(怖くて)ビックリした時に
髪の毛が立ったって言うくらい。本当ですね。
結局、まっすぐこう、普通下げとる髪の毛がもう真上にもう、
でつけたごと立っとるんですねー
ほーってもう目ん玉は飛び出て…。友だちにすがってもう…。

工場廃墟(長崎原爆資料館 所蔵) 

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