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証言147 | 8月9日 瞬間・直後 | 鬼みたいのが「クワー」って | 当時17歳 |
青い色と、ピンク色ですかね、黄、ああいうような火花が出ました。
そのあとに「ドーン」という大きな音がしました。
そしてそれから台風みたいなので、家もね叩き潰されたごとなりました。
酸素〈工場の女の人が、出てきて『あんた、誰ね』って言うたら
『うちは、あんたに伝票〈を書いた女です』って。
『ああ、あんたはそげんなったね』。
そのときは女の人はもう裸です。大火傷〈を負〈うちょりました。
部下を『おーい、おまえたちは元気にあるか〜』と言うた時には、
もうその時は全部、20名は死によりました。
女の人の『さあ逃げよう』手を握った時ですね、火傷〈を、
女の人…ずるっと剥〈けて血がバーッと流れました。
そして、火の中を逃げるとき
『助けてくれー、助けてくれー』ち、おらぶ人がおって、
火の海やったから家の下敷きになっとるけん、
助けようにも助けられんかったです。
その時ですね、丁度〈、原爆の(落ちた)雲がですね、
ちょーど上から下を眺めると丁度〈、
鬼みたいのが「クワー」って下を眺めたごと、
ああこれが地獄の一丁目かなと私思いました。
これが本当の地獄の一丁目やなーっと。
それから人間の死体を何人も踏んで、滑〈ってですね、どうかこうか、まあ…