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証言139 | 8月9日 直前 | 金文字が、秋までもつか | 当時37歳 |
表通りだったもんだから、
表通りに面したガラスに「西日本新聞長崎支局」という文ん字を
金文字で看板屋さんに頼んで、描かせる日だったんですよ。
それで朝からずっとそれに看板〈屋さんが掛〈かっておりましてね、
出来上がる頃ですたい、写真部のヨシムラ君というのがね、
『支局長、この立派な金文字が、秋まで持てまっしょうかな』って
冗談言うたことがあるんですよ。
『ばか言うな、縁起の悪い』って笑ったことがありますが…。
看板〈が描き上がったわけですねー、文ん字が。
それでお金を払って、自分の席に戻ってね、座った時ですよ。