HOME
証言117 | 8月9日以降 | 鳶口で目のところをぐっと刺して | 当時18歳 |
完全な遺体か、生きているか、はっきり分かるわけですが、
それらをとにかく処理しろと。
次の日は我々はもう、なんも…じかにその方たちを、
もう衣類はほとんど焼けておりますからね。
肌を結局持って、えー、運ぶわけですが、
えー、50人ぐらいの山にしては、あの、
『よし、ここはよろし』と言われたら、
そこへ重油を置いて、それに火をつける。
死体芬々〈する中で、我々は握り飯を食って、また死体を運ぶと。
もう、二日目あたりからはもうあの、遺体もほら、手がつけられんで、
握ったら、つるっと一皮剥〈けるんですね。
そのつるっと剥〈けた一皮がこちらの手に移る訳〈ですわ。
中には髪の毛が残ってみたりね、
腐〈った皮膚と一緒に付着して取れないんですね。
現実に私は100名以上の遺体を処理した。
その中には、あー、知った近所の、そのときは綺麗〈だった
お嬢さん方もいらっしゃったし、そういったものを機械的に運んだ。
何の感動もなく、運んだということですね。
そしてそれを平気で焼き、三日目にはもう、これ、運べないからあの、
火事の時の鳶口〈ってありますね。
あれで目のところをぐっと刺して、そしてそれを持ってあの、
引きずりながらですね…