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証言109 | 8月13〜14日頃 | あの姿を親に見せんほうが親孝行 | 当時42歳 |
これかのう思うてこう、えー、死骸をいらうとね、
ピチーっと跳〈ぶんですなあ、あの、はあ、暑いですけんね。
ふくれて、もう形は、はっきり分〈からんようになっとるし、ほんとにまあ、
あの、海老〈を湯がいてね、バッとね、こう移したようなんですわ。
多いので、死んどるのがね。
早う、一分でも早うまあ、一目見てやろう思うのが一念ですが、
もうはぁ、あの姿を親に見せんほうが親孝行じゃ、
思う気がしましたな。えぇ。
ありゃあ、いよいよ確認できません。えぇ。
見た人がおらんのじゃから。
もう、(県立)二中の生徒は全滅ですけんね、
あすこへ行っとった者は。先生から始め…。
えぇ、あすこへ、朝出て行ったいうことは分〈かっておるんですがね。