被爆者の声102

<body><a href="../index.html">HOME</a><br><table summary="証言096"><tr><td class="testi">証言096</td><td class="date">8月7日　午前</td><td class="i_midasi">お腹だけ、お尻だけ残った</td><td class="age">当時33歳</td></tr></table><table summary="背景画像あり"><tr><td class="bg" background="../photo/img305.jpg"><div class="large">子供を捜しにね、すぐ焼け跡に行ったわけです。<br>そしたらね、いろんな骨があるし、隣の材木屋のおじさんは、<br>あたしの方の、前まで<ruby>防空壕<rp>〈<rt>ぼうくうごう<rp>〉</ruby>の中から<ruby>這<rp>〈<rt>は<rp>〉</ruby>い出して、<br>みんなその人達は、こう…してもう、死んでしもうちょりましたよ。<br>もう材木屋はみんな下敷きになって、全滅ですたい。<br>佐々木さんちゅうところはもうお母さんと子供と、<br>朝、新聞ばこうして見よっところばやられて三人とも、<br>あの焼きよってでしたよ。<br>ほんだら裏のその「たまちゃん」ちゅうその子供も、<br>おっかさんもみんなそのコンクリで作った流しの上でみんな焼きよってでした。<br><br>もうちょっと先のパン屋のところ行ったらみんなもう、<br>奥さんは妊娠してお腹だけ残っとですよ。<br>もう酒屋さんのおじさんはお尻だけ残った。<br>みんなもうそがんしてね…死んでしもうとりましたよ。</div></td></tr></table></body>