その時はね、恐ろしいとか何とかいうのは無いですよ。
全部がそうでしよう。いろんなものを見ました。
頭が半分に割れて開いてる。それでもまだ生きてるわけですよね。
3センチぐらいの、直径の竹がね、30センチぐらいですか長さ、
それが頭に突き刺さってるんですよ。
それでもまだ生きてるわけですよね。

兵隊さんなんかね、全部服を焼かれて。短剣ですか、あれは下げてる。
バンドもやって。それから長靴ちょうかですか、あれはいてる。
帽子はかぶってる。(裸ですか?)裸で。
ただその時は変だとか何とかいう感じはないですよね。
全部がそうでしょう。

被爆者の絵・郊外に避難する負傷者。(山本チエノ 作/広島平和記念資料館 提供) 

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